猫の感染症

  • 2018.08.15 Wednesday
  • 09:34
JUGEMテーマ:にゃんこ

 

 新しい子猫を家に迎い入れる時にはどうしたらよいか、感染症を中心にお話ししたいと思います

 離乳したての子猫がきたら
 まずは食べ物がミルクなのか、キャットフードなのかそのあたりを見極め、眼やにや鼻水が出ていないか、下痢をしていないかなどを確認します。離乳ができているようで、眼やにや鼻水がみられたら、ウイルス感染している可能性があります。また、下痢をしていなくても検便をしておきましょう。このころ発症するウイルス感染としては猫伝染性鼻気管炎ウイルス、カリシウイルスなどがあげられます。猫伝染性鼻気管炎は治ったようにみえてもリンパ節に潜んでして抵抗力が低下したときに再燃することもあります。できるだけしっかり治しましょう。
 また、鼻水やくしゃみは細菌性のこともあるので、気になる症状があれば動物病院で診察を受けましょう。
 下痢をおこすものには、細菌、ウイルス、腸内線虫、原虫(単細胞生物)などがありますので、検便は必ずうけましょう。

 外部寄生虫としては、ハジラミ、ノミ、ミミダニなどが考えられます。駆除の方法も月齢によって異なるのでこれも診察をうけたほうがいいでしょう

 皮膚病としてはカビや細菌感染で脱毛やカヒができている場合があります。

 先住の猫ちゃんがいなくても、いたらなおさら、だいたいの月齢とこれらの感染症について必ず診察をうけてどのように迎い入れたらよいか相談してみてください
 

心臓病

  • 2018.08.14 Tuesday
  • 09:26
JUGEMテーマ:わんこ
 うちの病院ではワクチン時に問診や聴診をさせていただいています。

 心臓に雑音がみられれば詳しい検査をお勧めしていますが、心臓に雑音が出ているということは日常生活になんら変化なくてもすでに心臓で逆流が起こっていることを示しています

 7歳を超えたら1年に1度は病院で検診を受けることをお勧めします。心臓病だけではありませんが、小さな変化が病気からきていることもあるので、問診だけでもいいから足を運んでほしいと思います

 年をとってからの心臓病としては左の心房から心室のあいだの弁がしっかりと閉じなくなる僧帽弁閉鎖不全症がよく知られています。逆流を防ぐ弁が閉じなくなることにより心房が大きくなり、その分の血液が全身に送られづらくなりますので、左心室の仕事が増え結果として多くの血液を送り出そうと心臓が拡大してきます

 症状がすすむと左の心臓の前の臓器である肺に血液がうっ滞して肺の機能も損なわれてきます。
運動時に疲れやすくなったり、虚脱、咳などの症状が現れます。できればそこまで進まないうちに治療を開始することで、心拡大を防ぐことが重要になります。
 残念ながら心臓の弁膜に異常が出てくるともとの状態に戻すことはできません。しかし、早期に投薬を始めることで進行をおさえることができます。症状がかなり悪くなってくると投薬ではどうにもならない状態になってしまいますし、急に悪化して突然死をまねくこともあります。
 動物も長生きになってきました。7才はちょうど折り返しの時期です。他の加齢による疾患も出やすくなるので動物病院にぜひ来てお話をきかせてください 

午前休診のお知らせ
11月8日(火)は都合により午前休診とさせていただきます。
午後は通常通り診察いたします。

皮膚病の季節

  • 2018.08.13 Monday
  • 11:58
JUGEMテーマ:わんこ
 今年の夏は早くから暑くなったことで皮膚の準備ができていないのか、抜け毛も大量で抜けきらない毛が根元にからみつき皮膚環境が悪化したせいか、皮膚病の発症から悪化までが早いように思います

 
 飼い主さんとしてこの皮膚病への向き合い方のポイントをお話したいと思います。
 耳の中も鼓膜までは皮膚ですので基本的には同様と考えてください。

 まず気づきのポイントですが、
 
 なんとなく匂いがする

 しきりに身体のある部位をなめている
 
 フケが多い

 脱毛がある

 耳を振る

 歩きたがらない、歩き方がおかしい(パッド間の皮膚炎)

 皮膚が赤い、湿疹がある

などです。気がついたときにはすでに悪化していたり、あちらこちらにできていたりするかもしれません。しかし、気づいた時点で早めに対処してあげればコントロールまでの時間が短く済みます

 
 たしかに感染するものもありますが、多くは潜在的にもっていたか、あるいは常在菌が皮膚環境の悪化で増殖したために起こります。自然治癒するものは少ないので動物病院に相談したほうが良いでしょう

 軽度ではシャンプーを繰り返しすることでコントロールできるものもありますが、内服薬や外用薬が必要な場合もあります。また、良くなるまで時間がかかる(数か月)ものもありますが、飼い主さんの協力なしには治療が進みませんので、状態についての説明をよ〜く聞いていただきぜひご家族に快適な夏をおくってもらいましょう

 原因やなぜ皮膚環境が悪化したかなどは個々のケースで違うでしょうから、あまり周囲と比較せず納得いくまで獣医師と話をすると良いでしょう
 

 

 

変形性関節症

  • 2018.08.11 Saturday
  • 10:52
JUGEMテーマ:ペット

 犬にも猫にも起こりますが、症状が分かりにくいので発見が遅れることが多い疾患です
 
 そもそも動物の痛みはわかりにくく、ましてや部位の特定はできません。人であれば”ここをこう動かした時のこんな痛みや違和感”などという表現でどこのどんな疾患か想像ができますが、筋肉、関節包、靭帯の損傷というのはレントゲン検査ではわからないものなので客観的な判断ができないものです

 人でも捻挫の痛みなどは個人差があり、交通事故などのときに起こる”鞭うち”と呼ばれる頸のねんざは診断が難しく、本人の訴えからそのような状態があるのだろうと想像される病態でもあります

 そもそも捻挫とはどのようなことを言うかというと”関節が本来の可動範囲を逸して動かされたためにおこる靭帯の損傷”ですが、これも”可動範囲”などの専門用語が入ってきて分かりにくくなります。”可動範囲”とは”通常動く範囲”のことですので、”関節が異常な動きをしたために、筋肉の骨への付着部である靭帯が過度に動かされ傷つく”と良い治せると思います

 と、このように変形性関節症を説明するにはいろいろな専門用語をわかりやすく言い直していかなければいけません。

 しかし、寒い時期に表に現れやすい疾患なのでぜひ理解して早期発見してもらいたいと思います。

 変形性関節症とは、膝、肘、脊椎などに多くみられる痛みや跛行(びっこ)を伴う病態です。犬ですと階段や段差が登れなくなったり、猫では高いところに飛びあがったりできなくなることで気づきます

 病態や治療法については次回お話したいと思います

_________________________
アレイ動物病院

埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目203「鉄道博物館駅」徒歩5分
診察時間午前 9:00〜12:00午後 16:00〜19:00
休診日木曜、日祝日(予約診察日あり)
電話048-637-0280
診療動物犬、猫、うさぎ、その他はご相談下さい
往診応需 各科専門病院紹介、ペットのお預かり
各種カード、保険取り扱い

女性院長が丁寧に、分かり易く、信頼のおける動物病院を目指して〜
アレイ動物病院(さいたま市 動物病院) 鉄道博物館そば、ペットの預かりも
 
 

腫瘍臨床の理想と現実 part2

  • 2018.08.10 Friday
  • 16:33

 
 前回はできものを見つけたらとりあえず細胞から敵の正体を探ろうというところで終ったかと思います

 できてるものは取りたいのが飼い主心でしょうし、獣医師としてもできれば動物も飼い主さんもすっきりしてもらいたいです。

 しかし、うっかり取ると恐ろしい腫瘍もあります。

 まずは、生検とよばれるできものの細胞がどのような傾向にあるかを調べます。私が判断できる腫瘍もありますが、しっかりと診断してほしい場合は検査センターに依頼します

 腫瘍でなければ、または良性腫瘍の可能性が高ければ摘出を勧める場合が多いでしょう。また、自然になくなる可能性のある腫瘍であれば様子を見てもいいでしょう。腫瘍でなければ、再発や出血・化膿の心配がなければそのままにしておくことがあります
 
 もし悪性腫瘍の可能性があれば、摘出範囲を拡大しなければいけませんので、部位によっては(四肢や顔面、肛門周囲)完全に摘出することが困難になります。そうなると、摘出後の再発や傷の癒合不全・転移の有無等を考えなければなりません。飼い主さんといろいろなケースについてよくお話して治療方針を決めます。

 最近は高度医療が受けられる大きな病院が関東にはいくつかありますので、CT・MRI検査をうけてから治療を始める場合もあります。また放射線療法や化学療法(抗ガン剤)治療も積極的に行われるようになってきました

 高度医療を希望される飼い主さんにはそのような病院を紹介するケースもあります。

 しかし、人間のように早期発見されるケースは稀であるため、かなり進行している場合がほとんどです。 化学療法や放射線治療ではある程度の副作用はかならずみられますし、治療費も高額になります。よく説明を受け、わからないこと・言葉があれば小さなことでも聞いてみましょう

 

猫の甲状腺機能亢進症

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 10:09
JUGEMテーマ:にゃんこ

 
 以前うちのこまち(写真)が甲状腺機能亢進症だった話をしました。

 抗甲状腺薬を飲ませていましたが1日2回投薬は獣医師の私でもなかなか大変です

 甲状腺を摘出してしまう方法もありますが、年寄りなのでできればストレスの少ない方法をとってあげたいと思うのが飼い主心です

 今は甲状腺機能亢進症用の処方食が発売されています

 嗜好性も良いらしく、食餌のみで9割くらいの子が管理ができるとのデータがあります。また、高齢の子がかかり易い病気ですから腎臓機能が悪化していることも考えられます。腎臓の療法食としても与えることができます。

 処方食は含有ヨードを制限した処方食です。ヨードは海藻などにたくさん含まれており、一般食では不足することがありません。食餌にうるさいネコちゃんだと切り替えが難しいかもしれませんが、薬を飲ませなくてもいいならぜひ試してみたいです

 他の健康な子に与えても少し今までのお気に入りの缶詰等をおやつであげれば問題ないとのことです
 

甲状腺機能亢進症

  • 2018.08.07 Tuesday
  • 09:41
JUGEMテーマ:にゃんこ

 うちのスタッフ猫であったこまち姉さんは、甲状腺機能亢進症という病気にかかっていました。

 高齢の猫に多い病気で、原因ははっきりしていません。

 なんでこの病気を疑ったかというと、夜になると発情期のような声で鳴き始めたからでした。

 この病気ではT4という甲状腺ホルモン値が上昇します。こまち姉さんも何度かホルモン検査をしましたが、初めはあまり高い数値ではありませんでした。

 しかし、夜落ち着きなく鳴きまくり、排尿もあちらこちらでするようになってくるころにはT4の値が10前後まで上昇していたため抗甲状腺薬の投薬を開始しました

 この病気は落ちつきなく鳴きわめいたり、たくさん食べるのに痩せてきたり、お水をたくさん飲む・または水道の蛇口やお風呂の水を飲むなどの行動の変化が見られます。また、下痢・嘔吐などの消化器症状もみられます。

 しかし、これはほかの病気でも見られるものですし、つい見過ごしてしまいがちなことでもあります。

 ですから10歳以上の猫には定期健診の中にT4測定を入れている病院もあります。もし、気になる症状や行動の変化が高齢になってから見られるようでしたら、ぜひ病院に相談してみてください。

 放っておくと心臓や腎臓等に負担をかけ、命を縮めることにもなりかねないので早めに診断をして適切な治療を受けることをお勧めします

 基本的には抗甲状腺薬で症状の改善がみられるかどうかを見ますが、場合によっては外科的に大きくなった甲状腺を摘出します

 また、二次的に心筋症や高血圧症などを引き起こしている場合にはそれに対する治療も行うことがあります。
 とくに
 

 

腫瘍臨床の理想と現実

  • 2018.08.06 Monday
  • 10:58
JUGEMテーマ:わんこ

  ある保険会社の調査によると、腫瘍性疾患が一番多い犬種はゴールデンリトリバーだそうです
 
 犬種によってなりやすい病気があることはご存じの方もおおいと思います

 また、人気犬種になると繁殖頭数が増えますので、その分病気にかかる頭数も増えてくるとも言えます

 これは、犬だけに関わらず猫や他の動物種にも言えることだと思います

 腫瘍性疾患がとりあげられたので、うちのような小さな病院での腫瘍に対する取り組み方をお話しようと思います

 まず、内臓腫瘍や血液の腫瘍のように外からみただけでは分からないものと、体表腫瘍のように見て分かるものがありますよね 

 体表腫瘍にはもちろんさまざまなものがありますが、まずはそれが腫瘍なのか嚢胞のような非腫瘍性病変なのかで次にとるべき処置が変わってくると思います

 みただけで悪性が疑われるものもありますが、第一歩は戦う相手が何であるかを見極めることです。しかし、全身状態がわるかったり、出血や炎症など局所の状態が悪いものに関してはその処置が優先されることもあるでしょう

 戦う相手を想像する一つの手としてFNAと呼ばれる針生検があります。できものに針を刺して細胞を吸引し、とれた細胞からそれが何である可能性が高いかを見てみる方法です
 とれた細胞のなかに癌細胞が見られれば悪性の可能性が高くなるため、摘出範囲やその後起きやすい合併症、転移や再発の可能性に備え、構えて対処しなければなりません

 しかし、針生検で癌細胞がみられず、炎症細胞だけであってもそれが腫瘍であるのかそうでないのか、良いものなのかが分かるわけではありません。大きさによりますが、大きければ大きいほど採れる細胞の割合は低くなるわけですから、確実にできものの根源にあてることができにくくなるからです

 もちろん、どの検査にも限界がありますが、痛みが少なく患者さんに苦痛を与える可能性が低いFNAはよくやられている方法ですし、うちの病院でも行います。私で判断できない細胞が出てきた場合は専門機関に送ります

 とれた細胞があまりにも少ない場合は局所麻酔下で小片を切除したり、少量組織をくりぬいたりして病理診断をしてもらいます。

 しかし、すでにできものが崩れていたり、出血を止めたい場合にはとりあえず切除を急ぐこともあります。それぞれのケースで手順が前後することもあります。

 次回はFNAで腫瘍が疑われる場合についてのステップについてお話します



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犬アトピー性皮膚炎

  • 2018.08.05 Sunday
  • 10:00
JUGEMテーマ:わんこ

 アトピー性皮膚炎というと、人のアトピーがありますので知らない人はいないでしょう

 しかし、犬のアトピー性皮膚炎はまだ病態が良く分かっていないことと、人ではアレルギー性疾患ではないとされていますが犬では”特徴的な臨床像を有し、遺伝的素因のある炎症性・掻痒性のアレルギー疾患”とされています
 環境中のアレルゲン(アレルギーをおこす原因物質)にたいする抗体が関与している場合も多いようです。

 環境中のアレルゲンでは主にハウスダスト・マイトと呼ばれるダニに対するものが関与しています

 しかし、人でも犬でも厄介な皮膚炎には変わりありません。アトピー体質は遺伝するとされていて、もともと皮膚のバリアー機能が弱く、物理的な刺激(摩擦など)やアレルギー物質による炎症などで皮膚の常在菌が増えたりするとますますかゆみがまして掻き壊してしまうようです

 アトピーにはステロイドホルモンが効きますが、人ほどではありませんがこの薬は副作用も大きいくすりです。長期間の投薬も必要になりますからアトピーと決めるにはしっかりとした診断が必要になります

 診断といっても”この検査で陽性ならアトピー”という検査はありませんので、ほかに痒い皮膚炎を起こす原因となるものを除外していかなければなりません。それにはあるていどの検査と数カ月の期間が必要です。初診時に今までの様子や食餌内容を詳しくお聞きし、簡単な皮膚の検査をさせてもらうことから始まります

 皮膚の常在菌が増えて痒くなる膿皮症、ヒゼンダニや疥癬、ニキビダニといったダニの存在、ノミアレルギー、食餌アレルギーなどが主な除外項目です。また、これらとアトピーが混在しているケースもあります。甲状腺機能低下症や副腎機能亢進症(クッシング症候群)がもとにあることもあります

 アトピーとなると自宅と病院との協力で治療を進めていかなければなりません

 まずは、これらの疾患を念頭に置いた治療を数カ月かけて行っていく中でアトピーがあるかないかを見極めていく必要があると考えています

 

皮膚病

  • 2018.08.04 Saturday
  • 10:16
JUGEMテーマ:わんこ

 

 皮膚病といっても皮膚に限った病気ではありません。身体に起きてる何らかの異常が皮膚にサインとして出ているだけなのです

 どんな病気もそうでしょうが、日にちがたつにつれ当初出ていた症状がかくされ病態が複雑になります。
もの言えない子たちの話ですから紐を解いて元疾患にたどりつくのは不可能に近いことです

 しかし、痒いところを放置しておくと舐め壊してしまったり、細菌感染をおこしてさらに痛痒くなってくる。毛は抜けて黒ずんでくる、と見た目もかわいそうな状態になります。

 治るのに時間がかかるものや完全には治らないものも多くありますが、1本1本絡まった糸をほどいて最終的にはもとの状態に戻すことを目標に皮膚科の診察を行っていきたいと思っています。飼い主さんの早く何とかしてあげたいと焦る気持ちも十分わかっていますが、いちど間違うと迷宮に入ってしまいがちな病気ですから慎重にていねいに治療を進めていきたいと思っています。投薬、シャンプーなど飼い主さんの協力が必要な場面もいっぱいあります。ぜひご理解いただき一緒に頑張りましょう

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