健康診断のポイント

  • 2019.05.21 Tuesday
  • 11:13
JUGEMテーマ:ペット

 

 前より口が臭うような気がする、こんなところにできものが、なんとなく歩き方がぎこちないとか、呼吸が早いような感がする、前より吐く回数が多いよくお水を飲んでいる・・などなど。いつもはわからなかったけど一緒にいる時間が長いと気になったことはありませんでしたか?

 ある保険会社の統計では年齢や種類によってかかりやすい病気があるようです。
 
 たとえば犬、猫ともに1歳未満では感染症が多いようです。生後2-3カ月の時期に飼い主さんのところにやってくるわんちゃん、猫ちゃんが多いと思いますがやはり最初に心配になるのが大きな病気にかかっていないかどうかだと思います。
 まずは気になる症状のある・なしに関わらず、家族にむかえたら検診をうけてもらいたいと思います。できれば便などを持って行きましょう。感染症としてよくみられるのは犬猫ともに腸内寄生虫ですので検便はしておきましょう。外部寄生虫ノミ・ダニなどの検査もして、必要があれば駆除したほうが良いでしょう。
 また、下痢を起こす感染症もありますのでその疑いがないかを問診や検査で明らかにしてもらいましょう。犬では怖いウイルス感染症としてパルボジステンパーコロナなどがあります。ネコでもパルボ伝染性腹膜炎ウイルスは死亡原因の上位にあるようです。

 また、感染症呼吸器症状もでることがあります咳、鼻水、クシャミなどです。犬ではしつこい咳が出るケンネルコフジステンパーの症状として鼻水がでることもあります。猫で多いのは猫風邪といわれるウイルス性鼻気管炎です。鼻気管炎では目や流涙などもみられることがおおいです。

 このような話しをするとどの症状も怖い病気ではないかと心配になってしまうと思います。それらの症状がかならずしも怖い病気ではないのだと言ってあげられるのも私たち獣医師の大切な仕事です。ぜひ不安があるときにはすぐに相談にきて心配を解消してほしいと思います

不妊・去勢手術のすすめ

  • 2019.05.20 Monday
  • 18:36

 
 不妊・去勢手術の目的は不幸な子孫を残さないことだけではありません。

 将来起こるかもしれない病気を防ぐとともに、高齢になって麻酔のリスクが高まるあるいは麻酔がかけられない状態になって手術ができないようなことを少しでも減らしたいがために行います

 メスの場合、子供がほしいので手術をしないという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合には1歳、せめて2才までには初産をさせておきましょう。母子ともに健康な出産ができるのは4-5歳までです。何頭かかわいい子供を産んでもらって、4−5歳になったら不妊手術をするというのが良いでしょう。そのころであればまだ麻酔のリスクも低いですし、血液検査をすれば健康診断にもつながるでしょう

 1−2才を過ぎるともう今更不妊手術はかわいそうとお思いになって「やらない」という方もいらっしゃると思います。しかし、先ほども述べましたが実際14、5歳になって病気になり、摘出手術を行おうとと思っても腎臓や肝臓の状態が思わしくなく手術できなかった子や体に負担がかかってしまい、結果的に寿命を全うできなかったのではないかと思われる子がいます

 実際不妊・去勢手術によって防げるあるいはかかる確率が低くなる病気は、卵巣疾患(卵巣のう腫、卵巣腫瘍)、子宮疾患(子宮蓄膿症、子宮腫瘍、子宮水種)、乳腺腫瘍前立腺疾患(良性過形成)、精巣腫瘍などがあげられます。またホルモンによっておこる情緒不安などもなくなります。ウサギなどではこの情緒不安によって自咬症を引き起こすこともあります。
 卵巣疾患は陰部からの長期の出血や不正出血などから検査によって分かることもありますが、子宮疾患同様兆候がわからない場合もあるため、からだへの影響が出始めてはじめて発見されることも少なくありません。どちらも一般的な症状は食欲不振、陰部からのおりものなどです。子宮蓄膿症は薬で抑える方法がとられることもありますが、最終的には手術が必要になることが多いです。これらの疾患は自然には治りませんので、すべて手術による摘出が必要になります。腫瘍性のものは転移再発腫瘍随伴症候群などの危険があります。

 これらの病気が早期発見され、手術も順調にできれば、その後元気に暮らせることが多いため、手術をした効果を実感してもらえる病気でもあります

 病気にかかってから考えるのではなく、予防できることは若いうちにしておくことをお勧めしますし、飼い主さんと少しでも長く楽しい日々を送ってもらうためにも獣医師からもお願いしたい手術です。

_________________
さいたま市 アレイ動物病院 
mail:info@allay-ah.com
電話 048-637-0280

 

消化器系(歯)

  • 2019.05.11 Saturday
  • 18:09
JUGEMテーマ:ペット

 
 引き続き歯にまつわる話です。

 で多い歯のトラブルは歯周炎根尖膿瘍です。
 歯周炎は歯石の付着からおこることが主ですが、歯肉からの出血や歯肉の過剰な増殖、歯石の中の細菌によって人で言う歯槽膿漏のような状態になり最終的には歯を失います。また、細菌が血流に乗ると心内膜炎肝炎腎炎椎間板脊椎炎などの原因にもなると言われています
 根尖膿瘍は歯肉から歯の根元に細菌感染がおこり膿がたまってしまう状態をいいます。原因歯の場所によって眼の下や下顎が腫れたりクシャミや鼻汁、鼻出血が起こったりします。人で同じような状態になると痛みがひどく食餌がとれなくなったりしますが、犬の場合は症状がないことも多く、知らないうちに進行してしまうことが多いです
 いずれも治療は原因歯の抜歯ですが、高齢であったり麻酔のリスクが高い時は抗生物質の投薬で様子を見ることもあります。
  犬では虫歯がまれという話をしましたが、歯がかけたり、生まれつき一番外側のエナメル質がうまく作れない状態であったりすると人同様の歯科処置が必要になります。歯科処置には全身麻酔が必要です。歯科設備の整った病院ではそのような処置も行われています。

 ネコでも歯石の蓄積から歯周炎が起こる場合もありますが、口腔内の細菌への反応から口腔粘膜が炎症をおこし潰瘍となって食餌をとれなくなることが一番多い問題でしょう
 ウイルス感染が関係していることもありますが原因が分からないケースもよくみられます。
 ステロイドや抗生物質の投薬で緩和されることもありますが根治が難しい病態です臼歯の全抜歯切歯、犬歯を含めた全抜歯で治癒するケースも見られます。歯がなくても採食はできますが、全部の歯を抜くことは全身麻酔下で時間もかかりますので猫への負担はかかります。しかし、食べられなければ衰弱していきますし、ステロイドの投薬を続けるのも体への負担がかかります。採食ができない状態では長く効果が持続するステロイド剤の注射で経過をみることもありますが、ステロイドの投薬間隔が短くなったり量が増えるようなら抜歯も考慮する必要があるかもしれません

消化器系のはなし

  • 2019.05.04 Saturday
  • 11:32
JUGEMテーマ:ペット

 
 獣医療も人同様日々進歩しており、昨日の常識は今日は非常識と言われることも多々あります。もちろん昔の考え方が見直されたりすることもあります。私のような臨床(患者さんと向き合っていること)獣医師は様々な情報に耳を傾け日々の診療に取り入れたり、診察治療の幅を広げたりする努力をしています。また獣医療も専門化されつつあるため、場合によっては専門家を紹介したり、診断・治療方針を立ててもらいそれに沿った治療を行うなど、飼い主さんと一丸となって動物の診療に当たるという一次診療の場を充実させるべく頑張るつもりです。

 以前に書いたブログの内容も今ではちょっと考え方が変わってきた、といこともあると思いますので今一度飼い主さんと一緒に勉強しなおすつもりで病気や体の構造についてお話していこうかと思います。

 今回は歯の話です。

 歯は食物を取り入れる大切な入り口で重要な働きをしています。分かっていても歯の手入れは人でも大変ですよね。ましてや動物の歯磨きをすることは並大抵の努力ではありません。人では虫歯が問題になりますが、犬では主に歯垢歯石の蓄積による歯周病が問題になります。また、ウサギでは歯が伸び続ける機能が災いして、とげ状となった歯が口腔内を傷つけたり、歯周炎から歯の根元に膿がたまったりして骨髄炎をおこすことが問題となります。

 犬では生後4-6カ月位のときに永久歯が生え始め乳歯が脱落します。猫では少ないですが、犬では乳歯が抜けず永久歯が正常の位置にはえてこなかったり、間に歯垢がたまって歯周炎を起こすことがとくに小型犬に多く見られます。これを予防するには抜け残った乳歯を早めに抜歯してあげることです。ただし全身麻酔が必要となるので、避妊・去勢手術の時に一緒に処置をすることをすすめています。
 
 犬ではふれあいの一環として歯磨きをとりいれる良いと思います。まだ幼いうちに歯に触られることに慣れさせ、永久歯が生えるころに歯ブラシを使った歯磨きができるようにしたいものです。犬の永久歯は42本、猫30本です。人が親知らずを入れると32本ですから犬の歯の手入れは大変ですね。
 ワンちゃんではまず唇を触るところから始めましょう。嫌がらずに触れらせるようになったら唇をめくって犬歯までを見てきましょう。次は奥歯。結構奥まであることが分かります。ここまでできれば液体はみがきの滴下ができるでしょう。
 次の段階は歯を1本1本触ってきましょう。素手で怖い場合は軍手をするとよいでしょう。
 そこまでできた歯ブラシやブラシのついたデンタルグローブデンタルクロスなどをつかって歯磨きをしましょう。デンタルペーストの味がきにいって歯磨きさせてくれる子もいます。歯垢が歯石になるには2日かかるそうなので理論的には1日置きでも効果はありますが、忘れたりできなかったりすることを考えると1日1回と思っていたほうがいいでしょう。
 歯磨きまでできない、または今日は歯磨きサボりたという方は効果はおちますが液体歯磨き歯磨きガムを利用すると良いでしょう。処方食でデンタルケアができるものもあります。
 
 ネコちゃんは口を触ること自体が難しいのと歯周炎の原因が明確になっていないため歯磨きができても予防できない場合があります。免疫やウイルスが関係しているともいわれています。
 でも、口が臭う歯周炎口内炎の予防をしてあげたいとお考えならデンタルケアができるおやつや口内環境を整える生菌剤が発売されています。よろこんで食べる子も多いので利用してみるといいでしょう。

 うさぎさんのデンタルケアは食餌です。切歯で噛みちぎり、臼歯ですりつぶして食べることのできる乾草(チモシー)を小さいころから常食とすることが一番です。歯だけではなく消化器の正常な働きを助ける効果もあります。伸びすぎてしまった歯を削るには通常全身麻酔をかけなければいけません。切歯や臼歯の不正咬合となって削らなければ食べれない状態となってしまうと元の咬合に戻すことはほとんど不可能です。大抵の子が1か月に1回程度の切削が必要となってしまいます。1か月に1回の麻酔が体に良い訳がありません。
 また、歯の根元にがたまるような状態になってしまうと完治は困難です。皮膚を切って膿を出して洗浄しても膿の袋があるうちはまた膿がたまりますし、何回か切開をくりかえしているといくつも膿の袋ができて大きな瘤になってきます。顎の下にできると採食も難しくなります。初期であれば切除をして原因となる歯の抜歯をすれば完治することもありますが、大抵は隣接している歯も同様の状態になっていることが多く再発します。

胃の話(最終回)

  • 2019.05.01 Wednesday
  • 10:19

JUGEMテーマ:ペット 
 の話最終回は潰瘍と腫瘍についてです
 胃潰瘍は動物でも良くみられるようですが症状と治療への反応から推察される場合が多いです。内視鏡検査が全身麻酔をしなければできないことと、人のようにバリウム検査でいろいろな角度から撮影ができないことから疑われていても内服薬等で症状が改善すればそれ以上の検査は行わないのが通常です。
 原因は人と同様に精神的ストレス薬物異物によるものが多いでしょう。薬物では人同様NSAIDSとよばれる抗炎症剤によるものが考えられます。
 胃潰瘍の臨床所見として吐血がありますが、吐血が見られない場合でも出血しているケースはありえます。しかし大量の出血でなければ黒色便として検出されることはできずその他の証拠をつかむのは難しくなります。
 内科療法に反応しない場合や貧血がみられる重症例では内視鏡検査が必要になります。また胃に穴が開いていること(穿孔)が疑わる場合には開腹、切除が必要です。
 内科療法に反応しないケースや体重減少貧血などがみられる中で原因が腫瘍である場合があります。非常にまれであると考えられていますが、前述した理由により発見が難しいために見逃されていることも考えると実際はもっと多く発生している可能性があります。
 犬では腺癌リンパ腫平滑筋肉腫などが知られていて良性腫瘍は少ないようです。
 猫でも胃の腫瘍は稀で、良く見られるのはリンパ腫であると報告されています。
 悪性腫瘍である可能性が高いため、症状から疑われて検査によって発見されるころにはステージが進んでいることが多いのとリンパ腫以外は化学療法(抗ガン剤)の有用性が見込めないところから治療が難しくなっているのが現状です

消化器の話(まだまだ胃)

  • 2019.04.27 Saturday
  • 17:47

 

 胃の話の続きです。
 胃の問題で多いのは異物摂取です。異物にはおもちゃ、石、被毛などが一般的ですが、犬では飼主の持ち物(靴、靴下、タオル)を遊びの一環でのみこんでしまったり、針や竹ぐしなどをのみこんでしまった例もあります。糸状のものやひも状のものをのみこんでしまい腸にまでながれてしまうと広い範囲にわたって損傷の原因ともなりめんどうなことになります。
 のみこんだことが分かっていれば積極的に吐き出させる処置を行うこともできます。家庭でできる方法もありますが安全に行うには動物病院に相談したほうがいいでしょう。先のとがったものや刺激の強いもの等の場合には吐き出させることができないので別の手段をとることになります。
 のみこんだかどうかわからない、あるいはのみこんでから時間がたっているが動物の様子はかわらないケースではレントゲン検査が有効な場合もあります。また嘔吐を繰り返しているケースやのみこんだものが大量であるケースでは開腹手術が必要になる場合もあります
 危険なものに動物を近づかせないことが大事ですが、こういった異物を食べてしまうケースは多々あります。のみこんだかどうかわからないこともありますが、嘔吐を繰り返している場合には早めに相談したほうがいいでしょう。1か月後位に症状が出てくることもありえます。原因不明の嘔吐ではバリウム検査や内視鏡検査が必要な場合もあります。
 ウサギやフェレットでは被毛が胃にたまって問題となることもあります。これらの動物では触診で判別つくこともあります。ウサギは吐くことができない動物なので食欲不振や排便が少なくなるなどの症状が見られるなら早めに受診したほうがいいでしょう。
 

消化器の話(胃拡張、胃捻転)

  • 2019.04.24 Wednesday
  • 16:19

JUGEMテーマ:わんこ 

胃の話が続きます
 胃捻転胃拡張は主に大型犬で起きる病気ですが小型犬や猫、ウサギでも起こすことがあります。食餌前後の運動が誘因になっていることが多いですが、呼吸困難やパンティングから胃に大量の空気をのみこんだり、何かのきっかけで幽門(胃の出口)が開かなくなってしまったりしても起こります
 胃捻転、胃拡張は救急疾患です。はじめのうちは何かをはきもどそうとするしぐさを繰り返しますがほとんど何も出ず、そのうち苦しくなり呼吸が速くなって動かなくなります
 対処は早いうちに異常に気づき胃のガスを抜いてやることです。胃にガスがたまり始めると幽門が閉まってしまいガスはどんどんたまっていきます。動物は苦しくなってもがき始めそのうちに胃が捻転してしまうこともあります
 胃捻転が明らかになった場合には手術が適応になります。捻転した胃をもとの状態に戻し、胃を腹壁に固定する手術になります。
 胃拡張胃捻転は急激に循環不全を起こして状態が悪化します。また胃捻転をおこして時間がたつと胃が壊死(血液がいかなくなった部分が死んでしまう)してくるので部分切除をしなければならないこともあります
 早期に発見しても命が助からないこともありますが、まずは異常に気が付くことが大切です。これからの時期、熱中症と間違えてしまいがちな病気です。予防としては食餌の前後の激しい運動は避け、息が荒い場合には理由を考え体が熱い場合には冷やしてあげるなどの対処をしてあげることです

消化器の話(症状から)

  • 2019.04.22 Monday
  • 17:30

 胃腸系の症状として嘔吐があります。今日はこの嘔吐、とくに慢性嘔吐についてふれます。2週間以上断続的に続く嘔吐は慢性と言えるでしょう。猫は割合よく吐く動物ですが、食欲が低下していたり食後決まって嘔吐する状態が続くようなら慢性嘔吐としていいでしょう。
 慢性の嘔吐は要注意です。深刻な病気が潜んでいる場合が多いからです
   
   原因は慢性胃炎、腫瘍、炎症性胃腸炎、膵炎、腎不全、肉芽腫性胃炎、幽門狭窄、腸閉そく、胃アトニー(なんらかの原因で胃の運動性が落ちて胃に停滞する)、肝胆疾患と多岐にわたります。そのため鑑別診断が難しく試験的に開腹して精査することも必要になってきます。また動物では飼主の知らないところでの異物摂取によりこれらの病態となっていることもあり、ますます診断がむずかしいところです。
 経過にもよりますが血液検査X線検査消化管バリウム検査腹部超音波検査内視鏡検査などにより状態を絞り込んでいきます。
 試験開腹内視鏡検査は全身麻酔が必要ですので血液性状が悪い場合には実施が難しくなることもありますが、それ以外の方法で診断がつかない場合や症状の改善が見られない場合にはやむをえない検査ですし、実際それによって発見される病気もあります。

インターフェロン

  • 2019.04.21 Sunday
  • 11:14
JUGEMテーマ:ペット


 消化器の話は少しお休みにして今回は獣医向け雑誌で特集していたインターフェロンについてお話します。 

 インターフェロンは約60年前に日本人によってウイルス感染を抑制する生体内物質として発見されました。その後の研究によってウイルス増殖の阻止や細胞増殖の抑制、炎症、免疫系の調節をするサイトカイン(リンパ球などの免疫系細胞が合成分泌するたんぱく質)であることがわかりました。人では主にウイルス性肝炎の治療に使われています。

 犬や猫ではウイルス感染やアトピー性皮膚疾患などの治療に使われています。インターフェロンは儀燭鉢況に大別されます。
 
 は主に抗ウイルス作用をもち、動物種を超えて使用できるため人用や猫用に開発されたものが犬や猫のウイルス感染の治療薬として使用されています。実際には猫白血病ウイルス感染免疫不全症ウイルス感染、伝染性腹膜炎ウイルス感染、ヘルペスウイルス感染(鼻気管炎ウイルス感染)、カリシウイルス感染汎白血球減少症ウイルス感染の治療に使われています。一日置きに数回皮下あるいは静脈注射する方法や連日注射する方法、あるいは直接腹腔内に投与する方法、点眼点鼻する方法などがあります。
 犬でパルボウイルス感染に対して、連日静脈内に投与する方法がつかわれます。また、耳に血様物がたまる耳血腫に直接注入する形で使用されます。
 
 免疫調節作用抗腫瘍効果があります。しかし、動物種に特有なため現在国内では犬用に開発された製品が犬のアトピー性皮膚疾患腫瘍に対して使用されています。実際には注射を週3回位から初めて効果を見ながら間隔をあけていく方法がとられています。

 インターフェロンは高価な薬です。治療は継続して行われるもののため治療費も高額になります。治療の趣旨をよく説明してもらい納得した治療をしてもらいましょう

消化器の話(食道編)

  • 2019.04.17 Wednesday
  • 17:35
JUGEMテーマ:ペット
 食道の話の最終回です

 前回は食道が狭くなってしまう、狭窄についてはなしましたが、今回は広がってしまう拡張についてです
 
 食道拡張の症状は食餌の吐出や逆流です。それに伴って呼吸困難や喘鳴など誤嚥性肺炎の症状もみられることがあります。レントゲン検査やレントゲン造影検査で診断できます

 食道拡張は先天的、後天的におこります。先天的には右大動脈弓遺残という胎児のころにあった血管が残ってしまっていることで食道が絞られてしまいその前後に食物が停滞して拡張をおこします
 子犬が食餌を飲み込めなかったり吐出してしまったりする症状で発見されることがあります。
 また、成長期の子犬に一時的に食道拡張が起きることもあります

 後天的には甲状腺機能低下症にともなっておこったり、重症筋無力症の症状としてあらわれることがあります。また、逆流性食道炎にともなって食道拡張を示す場合があります。猫にも重症筋無力症はみられますが食道が拡張することは稀なようです
 
 どのケースも元となっている疾患の治療が必要ですが、高いところで食物を食べさせるとか食べた後しばらく立位にたもって逆流を防ぐ必要があります。逆流で一番怖いのは誤嚥性肺炎です。食道拡張を起こしている子は診断時にこの誤嚥性肺炎をおこしていることが多いのです。誤嚥性肺炎は死因にもなりえますので予防措置をとることが必要になります

 原因疾患の治療によって食道の拡張も良くなることがあります。しかし場合によっては胃からの逆流を防ぐための噴門形成術や食道の拡張部を切除する手術が必要になることもあります

 

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アレイ動物病院

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午前 9:00〜12:00
午後 16:00〜19:00

休診日 木曜、祝日
スケジュールで確認して下さい

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診療動物 犬、猫、うさぎ、
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